なるに屋ブログ
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菊池日出夫さんのこと

学校も夏休みが始まり、お店も虫の本やおばけの本がたくさん並びました。

夏ならではの絵本に会いにぜひお出かけください。

 

6月に佐久市臼田出身の絵本作家、菊池日出夫さんのお話を聞きました。

昔ながらの小川が流れる農村の田んぼ。

そこで鯉を飼い、田植えをしたり、稲刈りをしたり、夏には川遊び、冬にはスケート、

根強い人気のある「のらっこシリーズ」の絵本は、そんな菊池さんの子ども時代の体験から生まれています。

田畑の構造改善により、画一的に大きくなり、作業が便利になった田畑。

便利さと裏腹に、懐かしい小川がちょろちょろと流れる小さな田んぼや畑は、もう目にすることができません。

「のらっこシリーズ」はそんな懐かしい風景に出会い、楽しかった子ども時代に戻れる絵本です。

祖父母の子ども時代の風景を、今の子どもたちにぜひとも知ってほしいと思います。

絵本は時代を映す鏡でもあり、風景を残してくれる大切な資料でもあると改めて思いました。

菊池さんは、とても楽しい語り口調でフォークソング全盛時代を思わせるギターの弾き語りをしてくれました。

たくさんの作品を生みだしているエネルギーを感じました。

私も多くの方に菊池さんの絵本を紹介していきたいと改めて思った楽しい講演会でした。  (A)