ちいさなうさこちゃん
はじめての子育てが始まった30年程前は、赤ちゃん絵本はそんなにたくさん出版されていなくて『こどものとも0.1.2.』もまだ創刊されていませんでした。
子どもが4ヶ月になった頃、そろそろわかるかな?と思いながら『がたんごとん がたんごとん』や『くだもの』を毎日読み始めました。
なかでも子どものお気に入りは『ちいさなうさこちゃん』でした。
何度か読んでいる内に、読み終わって私が「おしまい」と言って本を閉じると、「ウーウー」と喃語を発するようになりました。
初めは何を訴えているのか分からなかったのですが、もう1度表紙から読み始めると「ウーウー」が止まりじっと絵本に集中しているのです。
「ウーウー」は「もう1回読んで!!」「読むのを止めないで!!」という意味だったようなのです。
こんなに小さくても、絵本を読んでもらうのが嬉しいんだ、楽しいんだ、心地よく感じているんだ、と教えてもらった出来事でした。
そんな上の子の体験から2回目の子育てからは、子どもが2ヶ月になった頃から絵本を読み始めました。
どれ位はっきり見えているのか、楽しんでいるのかは分からなかったのですが、いつも世話をしてくれる母に読んでもらう声は心地よく感じてくれているようで、じっと聞いてくれ、見てくれていました。
上の子も一緒になって聞いていることもあり、慌しい毎日の中でも絵本を読む時間は、ホッとできるひと時になりました。
そして今、孫が2ヶ月になりました。
2週間毎に会っていると、成長の具合がとても良く分かります。
今は、音の出る丸すずを振るとよく反応して見ています。
絵本もそろそろ始められるように数冊プレゼントしました。
何より、孫のお母さんがたくさん声がけしてあやしていると、孫の嬉しそうな表情が見られるようになってきました。
たくさん声がけをして、生のことばのシャワーをたっぷり浴びせてあげて、そこに絵本を読んであげる楽しみも加えていってくれるといいなあと、少し離れた位置で応援しているばあば初心者です。(A)
福音館書店『ちいさなうさこちゃん』 ディック・ブルーナ ぶん/え いしいももこ やく 770円
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