なるに屋ブログ
ブログアイコン

ブログ

  • ●なめる、たらす、かじる

    すっかり春らしくなってきました。

    2月で1歳になった息子はつたい歩きをして、あちこち動き回っています。

    行動範囲が広がり、動くことが大好きです。

    絵本の読み聞かせは任せろ!と、張り切っていた私ですが、

    最近の息子は絵本をめくることが大好きで、まともに読ませてくれません。

    この時期だけの、この子なりの楽しみ方がある。

    そう思いながら読み聞かせを通じて子どもを観察している日々です。

    でも、ベッドと壁のわずかな隙間に絵本を落としてイタズラするのはやめてほしいな……。   (T)

  • ●あなたも絵本の作り手です

    先日、佐久市で『どろだんご』の著者、野坂勇作さんの講演会がありました。

    作り手のお話を聞くと、作品がまた違った形で楽しめます。

    野坂さんは、絵本作りを駅伝に例えてお話されました。

    一冊の絵本ができるまでに何年も時間を費やしているとのこと。

    でも、絵本のゴールは作品ができあがった時ではなく、子どもの心に届いた時です。

    駅伝のアンカーは読み手である我々大人です。読み手も、作り手の一員なのです。

    作者や編集者から託されたタスキを、1人でも多く、一回でも多く、子どもの心に届けていきたいです。 (T)

    福音館書店『どろだんご』なかのよしゆき 文 野坂勇作 絵 972円

  • ●再会

    日々、絵本に囲まれて仕事をしていると、子どもの頃の思い出の絵本を手にする機会も多いです。

    私が幼いころ好きだったのは、『あらいぐまとねずみたち』大友康夫 作・絵 福音館書店 972円

     

    最後にでてくるねずみのおうちのページを穴があく程眺めたものです。

    あれから何十年……。不思議なもので、今でも思い出の絵本たちには身内のような親しみを感じます。

    皆さんの好きな絵本は何ですか?

    昔読んだ懐かしい絵本との再会を求めて、また、新しい絵本との出会いのきっかけに、是非お店にも足を運んでみてください。 (S)

  • ●絵本の楽しみ 赤ちゃん その3

    赤ちゃんは耳から聞こえてくる心地よいことば、リズミカルなことばの絵本が大好きです。

    『ごぶごぶごぼごぼ』『ころころころ』『じゃあじゃあびりびり』など、何度も繰り返し楽しみます。

    『もこ もこもこ』は、なんとも不思議な絵本です。

    保育園の赤ちゃんのクラスで、保育士さんが読んでいるのを見せていただいたことがありました。

    先生の膝の中で見ている子、1人でお座りしてる子、月齢も様々でしたが、皆、集中してとても楽しんでいました。

    それまでは、もう少し大きい子の本かなと思っていたのですが、

    ことばの響きを楽しむ絵本は、赤ちゃんから十分味わうことができるのだと、改めて気づかされました。

    お母さんのお膝で、そのぬくもりを感じながら読んでもらう絵本は、

    赤ちゃんの心を大きな喜びでいっぱいにしてくれることでしょう     (A)

    福音館書店『ころころころ』元永定正 作 972円

    文研出版『もこ もこもこ』谷川俊太郎 作  元永定正 絵 1404円

  • ●だれだ!?

    ある園に伺った時のこと…

    荷物を持ち門を開け園に入ると、2人の男の子がずっとついてきます。

    「だれだ!?」「なまえは?」

    振り向くと何だか険しい表情です。

    先程2人が"正義の味方”の会話をしていたのを思い出し、

    「あ~不審者かどうか確かめているのね…」と理解した私は笑顔で言いました。

    「こんにちは!本屋さんだよ。みんなの絵本を持ってきたよ。あとで先生に読んでもらってね。」

    すると2人は私の側に来て、腕の中の絵本を確かめて言いました。

    「どんなおはなし?」

    「それはあとのお楽しみ!」

    いつの間にか2人は笑顔になっています。

    帰りは手をあげて見送ってもらいました。

    日々このような小さな出会いが楽しくてたまらない私です。    (O)