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檸檬
先日娘に「れもんって知っている?」と聞かれた。
不思議に思いながら「果物の?」と答えると「違う!!」と怒られる私。
ならば「米津玄師の?」と言うとふざけてると思ったのか怖い顔で睨む娘。
ここでのれもんは梶井基次郎の小説『檸檬』の事だった。
その日、現代文の授業でやった檸檬の解釈が分からないから意見を聞きたいという。
そこに文字として書かれていないことを前後の文脈から想像して読みとるということは、文章を読み慣れていないと難しい。
そんな訳で、意図せず純文学を読んで思ったのは「れもん知ってる?」と聞かれた時に、
「梶井基次郎の?」とサラッと言えたらかっこ良いなーという内容と全然関係ないことだった。
ちなみに高校入試の時も『蜜柑』がでたと言われて、一瞬果物が頭に浮かんで何故みかん?
と思ったのも恥ずかしくても懐かしい思い出。 (Si)
(注)『蜜柑』芥川龍之介
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